毎回同じような構図や作風の写真ばかり撮ってしまう悩みに対する答え
|少しの工夫で“構図”や“作風”に変化をつける方法
被写体が変わっているのに、仕上がりが何故か同じ感じになってしまう…そんな悩みはありませんか?
これは、裏を返せば同じ構図での撮影が再現出来ていることですので、マイナスなことだと思わないで下さいね。そこで、今回は少し工夫すれば別の表情を持った写真を撮影する方法をお伝えします。
“光”と“影”を利用する
写真の表情を決める要因は何だと思いますか?ご存知の方も多いとは思いますが、それは“光”と“影”ですよね。
モノクロ写真を見るとその違いはハッキリと分かります。同じ写真でも、陰影の違いで写真の表情は驚くほど変わります。この違いを上手に利用することで、写真の作風が全く別のものになりますので、試してみることをお勧めします。方法としては、次のような方法があります。
1.敢えて逆光で撮影する。
2.撮影時間帯を変える。
3.天気が違うときに撮影する。
4.外付けフラッシュで被写体の照射位置を変える。
もし、写真に好みの陰影をつけたいと思っている方には、“外付けフラッシュ”はお勧めです。前後左右好きな位置にフラッシュをあてることが出来るのですから、同じ構図でもフラッシュをあてる位置の違いで写真の作風をガラリと変えることが出来ます。これはかなり使えるテクニックです。
ピントの合わせ方を変えてみる
ピントの合わせ方を変えてみることで、全く違った写真になります。つまり、メインの被写体にだけピントを合わせることで、それ以外をわざと“ピンボケ”にすることが出来ます。メインの被写体以外を“ピンボケ”にすることで、メインの被写体をより引き立たせることが可能になります。
カメラのファインダー内には、ピント合わせの目標である「フォーカスエリア(フォーカスフレームとも)」が数カ所あります。そのため画面の中のどの被写体にピントを合わせるか自由に選択することが出来ます。画面の中で最も撮りたい被写体に、このフォーカスエリアを合わせるだけで、メインの被写体以外をいわゆる“ピンボケ”状態にした写真が完成します。
シャッタースピードを変えてみる
シャッタースピードを変えることで、被写体が動きのあるものである場合は違った作風に仕上がります。
シャッタースピードを速くすると、光が撮像素子にあたる時間は短くなり、シャッタースピードを遅くすると、光が撮像素子にあたる時間は長くなるのは、ご存知の通りです。
この違いでどういうことが起こるかと言うと、シャッタースピードが速いほど動いている被写体をブラさずに写し止めることができ、手ブレも少なくすることが可能になります。
逆に、シャッタースピードを遅くすることで、水の流れなど被写体の動きを表現することが出来ます。
つまり、シャッタースピードを変えることで、被写体の動きを写し止めたり、動きを表現したりすることが出来るようになります。
少しわかりづらいかも知れませんので、噴水を例にしてみることにしましょう。この噴水を早いシャッタースピードで撮影すると、噴水の水の動きが静止した写真になり、シャッタースピードを遅くすると、噴水の水が流れている状態を表現した写真になります。
是非、今回ご紹介したテクニックを使って、同じ被写体の作風の違いを楽しんでみてはいかがでしょうか?
